
まちぴあでは、地域で活動している団体や個人の方々を対象にした、活動に役立つ知識やスキルを学ぶ連続講座を開催しています。
今回の連続講座は、地域におけるまちづくりや自治会活動を盛り上げる上で、大切な「人を巻き込む力」を育むことを目標に、地域参加の事例やプロジェクトを動かす際のコツ・共感を生み出すための発信のコツについて学んでいきます。
第1回はとちぎユースサポーターズネットワーク代表の岩井俊宗氏を講師に迎え、「地域住民や若者を巻き込む地域づくり」をテーマに講義が行われました。まちぴあ登録団体や現在も活動されている個人など、まちづくり・地域活動に関心のある8名の参加されました。
講義では、行政・NPO・自治会・企業など、地域を構成する多様な方々のまちづくりに対する想いや希望、困りごとに触れてきた、岩井氏および法人の事業内容についてや、活動者としてだけでなく、活動者を支えるサポーター、さらには組織や個人の間に入り、物事を整理するコーディネーターとして活動されてきた姿を知ることができました。
様々な社会問題が山積する実社会において、これまで長年の経験や慣習を踏襲することで運営できていた活動も、例えば高齢化によって団体や組織のメンバーが高齢化し、活動を縮小・終了せざるを得なくなるといった問題が起こっています。こうした問題は、自治会やボランティア団体に限らず、社会のさまざまな場面で見られるようになっており、昨今では「人手不足の解消」が叫ばれています。
しかしその一方で、「どう助けを求めればよいのか分からない」「そもそも募集すること自体が面倒」「発信しても人が集まらない」といった課題を抱えている組織や団体も少なくありません。こうした課題は、個人や疲弊した組織だけでは解決することが難しいものです。今回の講義では、そうした団体からの悩みを受け止め、解決への道筋をともに探ってこられた岩井氏および法人の実績や活動の歴史をお話しいただき、その活動の一端を知ることができました。

今回の講義において、特に重要なポイントとして挙げられるのが、「提供価値の設定」という部分です。
ボランティアをはじめとした協力を、困っている団体が外部に求める場合、活動条件(場所・時間・内容・負担など)を発信するだけでなく、団体側が活動に参加することで、どのようなメリットや価値を得られるのかを、どれだけ明確にまた、「参加することでワクワクする・楽しい・参加してよかった」と思ってもらえるような価値を発信することができるかが重要です。
アルバイトなどの様に金銭を対価とする活動とは異なり、ボランティア活動では、金銭とは異なる価値を提供することが求められ、そのためには、提供するための実績が必要になるという点が重要です。また、外部に向けて発信する価値について、活動を担う団体の既存メンバーがどれだけ理解できているかという点も重要です。。
そう考えると、「人を巻き込むコツ」とは、ボランティア募集などの発信方法だけを工夫することだけでなく、日々の活動を積み重ねる中で、活動することがどれほど楽しいのか、どのような意義があるのか、そして活動を通じて「やってよかった」という気持ちを発信していくことが重要です。また、現在活動している団体のメンバーが、その価値を十分に理解しすることも人を巻き込むためには重要であるという学びを得た講義でした。
今回の講義では、人を巻き込むコツの内、活動事例などを通じて手法を学びながらも、上記に記載したような、人を求める側のマインドの在り方について学んだ回となったと思います。
次回以降は
第2回「”小さく始めて大きく育てる”プロジェクトの作り方」は、8月28日(金) 19:00〜21:00
第3回「共感を生み出すデザインの基本」は、9月5日(土) 19:00〜21:00
を予定しております。
現在、第2回・第3回のお申込みは受付中となっております。
1回ずつの参加も可能となりますので、是非ご参加ください。
