2026年10月3日(土)、宇都宮市まちづくりセンター「まちぴあ」にて、第5回まちぴあラボ「他者の靴を履く ~海外をルーツとした人々が自分らしく生きるには?~」を開催しました。
今回のまちぴあラボでは、「多文化共生」をテーマに、日本で暮らす外国人の方が日常生活の中で感じている困りごとや、日本人との関わりの中で感じることについて、実際の声を聞きながら考えました。

日本で暮らす外国人が感じている「困りごと」
講師には、中川エスペライザ氏(エスピー先生)をお迎えしました。
中川氏からは、日本で生活する外国人が直面するさまざまな課題についてお話しいただきました。
例えば、病院を受診する際の問診票の記入や、市役所などでの手続き。日本人にとっては当たり前にできることでも、日本語を母語としない人にとっては、必要な情報を理解したり、自分の状況を正確に伝えたりすることが難しい場合があります。
また、フィリピンと日本の教育環境の違いや、言葉の壁など、日常生活のさまざまな場面から「多文化共生」について考える機会となりました。

「知らない」ことが偏見につながることも
お話の中では、外国人と日常的に関わる機会があるかどうかによって、外国人に対する見方が変わることがあるという点も印象に残りました。
旅行や留学、地域での交流などを通して外国人と接する機会が多い人は、実際に相手と関わることで、文化や考え方の違いを身近に感じることができます。
一方で、外国人と関わる機会が少ないと、「知らないこと」からイメージや偏見が生まれてしまうこともあります。
実際の声を聞き、相手の立場を知ることは、そうした「知らない」を少しずつ減らしていくことにつながります。
言葉が伝わらなくても「気持ち」は伝えられる
今回の学びの中で特に大切だと感じたのが、「言葉が伝わらなくても、相手に寄り添う気持ちが大切」ということです。
日本語が十分に話せない人を前にすると、「どう声をかけたらいいかわからない」と感じてしまうこともあります。
しかし、完璧な言葉でなくても、困っている人に声をかけたり、相手の話を聞こうとしたり、一緒に方法を考えたりすることはできます。
「わからないから関わらない」のではなく、「わからないけれど、まずは相手を知ってみよう」という姿勢が、多文化共生の第一歩になるのではないでしょうか。

参加者からも新たな気づきが
参加者からは、
「実際に日本に住む外国人の方の声を聞いて、新しい発見が多かった」
「自分が思っているよりも、助けてほしいと外国人は思っているのだとわかった」
という声が寄せられました。
普段の生活の中では気づきにくい「外国人から見た日本」を知ることで、自分たちにとっての「当たり前」を見つめ直す時間にもなりました。
今回のまちぴあラボを通して、外国人を「支援する人・される人」と分けて考えるのではなく、お互いの違いを知り、困ったときには支え合える関係をつくっていくことが、多文化共生につながるのだと感じました。
まずは身近なところから、相手の立場に立って考えてみること。
「他者の靴を履く」ように、少しだけ相手の立場から世界を見てみる。
そんな小さな一歩が、誰もが暮らしやすい地域づくりにつながっていくのではないでしょうか。
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11月のまちぴあラボは、聴覚障害・コミュニケーションをテーマに開催します!
「聞こえない」って、どんな世界なんだろう?
「聞こえない・聞こえにくい」人と、私たちはどうやってコミュニケーションをとることができるんだろう?
今回は、栃木県手話通訳士協会会長の森 裕行さんと、宇都宮市聴覚障害者協会副会長の半田 江美さんをゲストにお迎えします。
聞こえない・聞こえにくいことによって、日常生活の中でどんな困りごとがあるのか。
そして、手話や筆談、身振りなど、さまざまなコミュニケーション方法についてお話を伺います。
おでんを囲みながら、ゲストのお話を聞いて、参加者同士で一緒に考えてみませんか?🍢
日時:2026年11月7日(土)18:00~20:00
会場:宇都宮市まちづくりセンター「まちぴあ」
食事代:500円(おでん一杯含む)
詳細はこちら→https://u-machipia.org/archives/5164

